FMECA
Failure Mode, Effect and Criticality Aalysis (FMECA)
故障モード影響致命度解析
- 故障モードと影響の解析 “Failure Mode and Effect Analysis” (FMEA) + 致命度解析
- FMEA + 故障モードが発生する頻度を加味して故障リスクの大きさを算出し、安全性を定量的に評価する解析手法である。
- ARP-926などで標準化されている
FMECAの手順
- 解析対象の定義
- 解析のスコープを決める。
- 仕様の要求、システムの目的を把握する。
- 故障の区分、定義を明確にする。
- 論理図(信頼度ブロック図)の作成
- システム同士の関係性(直列、並列)を示す。
- 動作に必要なサブシステム、構成品など
- FMEAフォーマットの作成・記述
- 解析の目的に応じて、FMEAの項目を整理する。
- 対象品目
- 機能
- 運用段階
- 故障モード
- 想定原因
- 二次故障
- 上位レベルへの影響
- 故障の検知法
- 修正処置
- 致命度
- 勧告/記事
- FMEAのまとめ
- 致命度の高い品目をリストアップする。
- 1つだけでシステムに大きな影響を与える故障を「単一故障点」(Single Failure Point)と呼ぶ。
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- FMEAで致命的とされた品目について、致命度を最終的なシステムの故障確立に相当する「致命度指数」(Criticality Number)として定量的に解析する。
FMEAフォーマットの例
致命度区分
I級 | 致命的 Critical | 使命、人命の損失など致命的なもの |
Ⅱ級 | 重大 Major | システムにかなりの支障をきたす |
Ⅲ級 | 軽微 Minor | 比較的軽い影響を及ぼす |
Ⅳ級 | なし Negligible | 影響ないか無視できるもの |